早場米の生産に取り組む羽島市桑原町の農事組合法人羽島ファーム(桑原土地営農組合)では、4月8日から約10㌶に特別栽培米「あきたこまち」の田植えを行いました。8月10日ごろに約40トンの収穫を予想。8月下旬には、おんさい広場などでの販売をめざしています。
桑原土地営農組合が、早場米の栽培を行うのは10年目。早場米としての技術を確立し、収量と品質を向上させるため、これまでに田植えの時期や管理方法などの研究を重ねてきました。今年は、苗の生育状況や天候の推移や予報を細かく検討し、根の活着に最適なタイミングとして8日の田植えとなりました。
この「あきたこまち」のうち約1トンは、地元酒造会社で地域一番の新酒として仕込みが行われる。新米と新酒の両方で地域一番の出荷となるように、同法人・JA・酒造会社らが連携して栽培に取り組んでいます。
毎年、8月下旬にはおんさい広場などでの販売が行われ、地域一番の新米としてブランド化も進んでいます。コシヒカリやハツシモの前の新米として人気です。
早場米の生産は、田植え時期や稲刈りの時期が作業分散にもつながり、効率的なコメ生産につながるというメリットもあるということです。
「味も一番といってもらえるように研究し、この地域にあった早場米の生産技術を確立したい」と、地域で一足早く始まった田植えから、今シーズンのコメ生産に意気込んでいます。