特産「岐阜えだまめ」の播種作業が、1月25日からスタートしました。この日播種されたエダマメは、約10日後にハウス内に植えられます。その後、4月20日頃に収穫を見込み、エダマメのシーズンの本格的スタートに向け、準備が着々と進んでいます。
JAぎふえだまめ部会では、気温の低い時期はハウス・トンネル栽培を取り入れ、毎年4月下旬から11月中旬にかけてロングランで出荷を行っています。この長期間の出荷は、全国的にも珍しく、時期に合わせた栽培方法や品種などを効果的に組み合わせることで実現しているということです。エダマメの収穫適期は、3日間と非常に短いことから、播種作業は1週間おきに8月末まで続き、たえまない出荷をめざしています。
この日は、ハウス栽培を手がけるJAぎふえだまめ部会の西中島ハウス組合のメンバー3戸が、事前に準備したハウスで、寒さに強く高収量の品種「福だるま」の播種作業を行いました。西中島ハウス組合では、負担の多い播種から育苗までの初期作業を交代で行い、協力して一括管理することで、作業の省力化や効率化を図っています。ハウス栽培のエダマメは、早期出荷につながり、より高い収益と安定生産が見込めるということです。
播種を行うハウス内には、寒い時期でも生育が順調に進むよう、マットの上で箱状に囲んだ枠の中に電熱線が引かれ、ビニールが敷かれています。これは、土の温度が28℃前後に保つとともに、かん水した水が土から抜けるのを防ぐ効果があるということです。その上に、均一に砂が入った31枚の育苗箱を並べ、種子処理剤がコーティングされた20㌃分の種子を丁寧に手でまき、鎮圧・覆土・かん水などの作業を行いました。