「まくわうり栽培研究会」が栽培する「まくわうり」が7月31日、JAぎふの産直施設「おんさい広場真正」への出荷最盛期を迎えました。「おんさい広場真正」には甘い香りが広がり、夏の風物詩の「まくわうり」を求め県内・県外から多くの消費者が訪れています。
「まくわうり」は発祥の地とされる岐阜県真桑村(現:本巣市)から名付けられ、12世紀ごろから本巣市で栽培されていたと記録に残り、岐阜県が指定する飛騨・美濃伝統野菜の一つとなっています。しかし、より甘みの強いメロンやスイカに押され、徐々に姿を消していきました。この伝統野菜を後世に残そうと活動する「まくわうり栽培研究会」と2022年6月から「まくわうり」栽培を始めた農福連携に取り組むJAぎふの特例子会社「JAぎふはっぴぃまるけ」が協力しながら生産・規模拡大に取り組んでいます。
この日は4㌃のほ場で、5人の会員が黄金色に輝く「まくわうり」約300個を収穫しました。2023年の栽培環境は、6月から7月に長雨がなかったため、劣化もなく、甘みもあり高品質な仕上がりとなっています。「まくわうり栽培研究会」が約1500~1600個を8月上旬ごろまで出荷する予定です。
写真=「まくわうり」を収穫する守屋康晴会長