JAぎふは6月10日、岐阜市の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」を中心に、岐阜市民会館やJAぎふ本店の各会場で「食」と「農」について考えてもらおうと、合併15周年記念特別企画の第一弾として「食と農の祭典」を開催し、約5,000人の消費者等で賑わいました。
生産資材が高騰しているのにも関わらず農産物への価格転嫁は進んでいない現状や昨今、消費者が有機農産物や減農薬食材を求める傾向が高まっているなか、「食」と「農」に興味を抱く県内外の消費者に知ってもらう活動の一つとして、初めて開催しました。消費者が農産物に対する理解を深め適正価格で購入。その結果、農家は希望が持てる価格が形成されます。魅力ある農業経営をしたいという若年層が農業を始めることで、農家の若返りが実現し、地域農業が活性化する。地域農業が盛り上がることで、将来にわたり、安全で安心な食に溢れた地域の創出をめざします。
今回の祭典では、「地消地産・地産地消を知っていますか?」「農産物を購入するとき、どんなことを気にしようと思うか」など13項目を問うアンケートも行い、WEB回答268件と紙媒体464枚が集まりました。このアンケートを基に、消費者が求める価値や「地消地産」の推奨につなげ、農家の所得向上につなげる一歩を踏み出します。また、岐阜市市民会館で料理研究家の土井善晴氏による「未来をつくる『一汁一菜』と『利他』」をテーマとした「地元の食材・旬のものを食べる素晴らしさを伝える」講演のほか、ぎふメディアコスモスでは地場産野菜の魅力を発信する団体が子どもの食育セミナーとオトナの食育セミナーを開催、元岐阜大学副学長の福井博一氏による「有機農業はじめの一歩」やジャガイモ収穫体験など行われました。
写真=楽しかった「食と農の祭典」の様子