消費者が必要とする農産物を見極める知識を身に付け、自ら選択できるようJAぎふは12月22日、消費者が求める食材の価値基準策定に向けた「食と農の連携推進フォーラム ~健康を考える~」をJAぎふ本店で立ち上げました。フォーラムは、JAぎふ管内の主婦を中心メンバーにおき、料理研究家や食に関わる企業等13人で構成されます。
わが国では、持続可能な食料システム構築に向け、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションするため、国が策定した「みどりの食料システム戦略」に伴い、有機農業への転換が促されています。しかしながら消費者は、虫も泥もついていない、見栄えが良く安価な農産物を選ぶ傾向があります。そこで、消費者に食と健康に関する新たな視点を提供し、食と農業に対する再考を促すことをめざしています。
フォーラムでは、食と健康について学ぶため座学や農業の現場見学、農産物を使った加工品づくりなど行います。さらに主婦や食に関わる企業の参加を促す。消費行動やアンケートを踏まえ、消費者が求める価値基準を数年かけて策定し、ひと・環境・地域に優しい農業を展開。この価値基準が、消費者が求める農産物を農家が栽培する「地消地産」というJAぎふがめざす農業への大きな一歩となります。
この日は、フォーラム立ち上げの目的や活動内容について説明をした後、メンバーの一員で有機弁当などを販売する「MITO」の常務取締役で管理栄養士の資格をもつ土佐高子氏から「食と健康」についての講演が行われました。講演後の質疑応答では、子育てをする主婦等から「塩分摂取」や「日本は海外に比べて健康には気をつけているのでは」などの意見が飛び交いました。
写真=同フォーラム設立メンバーと同JA岩佐組合長(後列右)