正月向けの縁起の良い食材として関西地方の雑煮には欠かせない「祝だいこん」の収穫が12月16日、岐阜市内で始まった。出荷は27日まで行われます。
2022年度は岐阜市と羽島市のJAぎふ大根部会の28戸が約5.8㌶で作付・栽培。全国で約5割の「祝だいこん」の出荷を担うJAぎふ大根部会では約30年続く伝統ある野菜を守っていくため、JAぎふと協議をするなど面積の拡大に努めてきました。JAぎふの北部営農経済センター職員が部会員に出向き、市場からの要望である高品質・安定生産を伝える訪問活動により、21年より約40㌃栽培面積が拡大、約74万本の出荷を見込みます。
「祝だいこん」は長さ18~20センチ程度で直径3センチ前後と小ぶり。主に関西地方で「角が立たないように」と、輪切りにした祝だいこんを丸餅や金時人参などの丸い具と一緒に入れて雑煮を作り、新年の縁起を担ぐ食文化が古くから言われています。
出荷期間は10日間程しかなく、そこに合わせた栽培となり、十分な計画と管理が必要えす。22年度は10月中旬に播種をしていますが、台風の影響もなく適度な雨や気温が高いなど天候に恵まれたことで、品質も上々に仕上がっています。
この日は、(株)Bブリッジ10人が収穫した約8,000本のダイコンを洗浄機で土を洗い落とし、大きな水槽で手作業によりひげ根を取り除き、選別、水切りの工程を作業場で行いました。
翌日には、箱詰めされ出荷されます。
写真=出荷準備する同社社員ら