深みがあり、濃厚な味わいのやぶきた品種の「北山茶」を栽培する「ちゃ茶クラブ」は5月20~22日の3日間、山県市北山地区の茶山で収穫が行われました。
北山地区の茶栽培は、過疎化や高齢化が進んだことにより、2018年の生産を最後に地域伝統の茶栽培が途絶えていいました。この地域伝統茶葉を復活させ、産地づくりや新規就農者の増加による若者の移住などをめざし、2020年に地元農家10人とJAぎふ本店、美山北支店、山県市の地域おこし協力隊らが連携し、「ちゃ茶クラブ」の愛称と茶山6㌶を継承したことで生産を復活させました。
北山地区は山間地にあり傾斜地が多いため、茶山の水はけは良い。また、きれいな水と空気、適度な寒暖差から、良い茶葉の生産に適しているため、古くから茶栽培が盛んでした。しかし、過疎化や高齢化で生産量は最盛期の10分の1以下に減少。「北山茶」の伝統は途絶える寸前だったが、2021年に茶山2㌶を開拓し、現在は8㌶に規模を拡大するなど町おこしの明るい兆しも見えています。
5月20日には、JAぎふ職員と地域おこし協力隊が収穫機を使い、約300㌔を収穫しました。今年度は約1.3㌧を収穫し、県内の業者で製茶を行います。JAぎふ産直施設「おんさい広場」や「山県ばすけっと」で新茶が6月下旬頃に販売される予定です。