環境と調和した持続可能な農業をめざすJAぎふは3月12日、本巣市にあるほ場で、岐阜県農林事務所と障がい者の就労を支援するJAぎふ特例子会社「(株)JAぎふはっぴぃまるけ」と連携した「有機農業実践園芸塾」を初開校しました。受講者は一人一区画(50㎡)を受け持ち、1年かけて有機栽培のノウハウを学ぶため、消費者から出荷している農家の11人が受講しました。
脱炭素社会が進むなかJAぎふでは、持続可能な農業の取り組みをテーマに掲げ、自然環境に配慮した農業生産として化学肥料や農薬を削減した生産体系を確立するための取り組みの一つとして「有機農業」に特化した「有機農業実践園芸塾」を立ち上げ、農福連携を図りながら有機栽培技術の確立と有機JAS認証の取得をめざした農家の育成に努めています。
「有機農業実践園芸塾」で栽培するジャガイモやカボチャ、オクラなどは、受講者の自家消費やJAぎふの産直施設「おんさい広場」での販売を検討しています。
この日は、有機農業の概要や法令などの座学を行い、実習ほ場1㌃で草の成長を遅らせる黒マルチや落ち葉を敷いた後、馬鈴薯3㌔を定植するなど有機農家への第一歩を踏み出しました。落ち葉はやがて腐葉土となり土を肥やし、生物的循環および土壌の生物活性等を促します。
「有機農業実践園芸塾」は、毎月第二土曜日に開催していく予定です。
写真=畝の間に落ち葉を敷く受講者