一口サイズの可愛らしい柿「ベビーパーシモン」の初出荷が9月8日、本巣市上保の加藤柿園で始まりました。出荷は10月上旬まで続く予定です。
2023年度は、台風などの大きな被害もなく、質・食味・甘味において高品質柿に仕上がっているほか、収穫量も目標である500㌔以上(市場出荷)を越えるのではないかと予想されます。樹も年々大きく成長するため、1本の樹に2,000個以上の果実が付くものもあると言われています。
「ベビーパーシモン」は、果実の大きさが500円玉程度の一般的な柿の8分の1程の大きさで、渋柿の脱渋する技術が難しいため、県内でも数戸の農家でしか栽培されておらず、全国であまり流通していない珍しい柿。種もなく皮をむかなくてもそのまま食べることができ、糖度も高いものだと20度ぐらいあり、季節を演出する食材として料亭や和菓子店での需要が高まっています。2014年に、県内で初めて出荷したのが加藤柿園です。
この日は、10㌃の圃場(ほじょう)で事前に収穫され脱渋された糖度19度の「ベビーパーシモン」約30㌔のパック詰めや収穫作業を従業員等6人で行いました。近年、「ベビーパーシモン」がメディアに出るなど認知されてきたことで、県内で「ベビーパーシモン」を栽培する農家が増加し、現在は約20戸の農家が栽培しています。そんななか、加藤柿園の加藤一美さんが一番乗りで出荷しました。今後、糖度は20度を超えると予想されます。
「ベビーパーシモン」は、JAぎふ糸貫農産物販売所等で販売しています。
写真=「ベビーパーシモン」の出荷を準備する加藤柿園