担い手の高齢化や後継者不足といった課題を解決し、持続可能な稲作栽培を未来につなげるためJAぎふは、スマート農業の普及に努めています。そんな中、地域の稲作を担う岐阜市の「株式会社ファームすぎした」と本巣市の「農業生産法人アグリード株式会社」が、クボタの無人仕様田植え機「アグリロボNW8SA-PF-A」を2023年5月にJAぎふ管内で初めて導入しました。
JAぎふ管内では稲作栽培ができずに、地域の担い手に稲作を依頼する件数が年々増えているが、請け負う担い手にも限界があります。通常の田植えは、運転と苗を補給するため、最低2人の人員が必要です。導入した田植え機を使用することで、熟練の運転者がいなくても操作方法を学んだ新規就農者等が、リモコン操作で真っすぐに田植えができることで、人員削減や省力化が見込めます。そこで、「株式会社ファームすぎした」と「農業生産法人アグリード株式会社」の導入により、面積あたりに係る省力や軽労化、コスト削減などを把握し、2024年以降の普及拡大をめざします。
この田植え機は水田外周を走行し、全地球衛生測位システム(GPS)から分析された水田形状データを受信した後、苗の補給エリアからスタート地点へ誘導。水田外周内を無人で植え付け、外周(あぜわき)は有人で自動植え付けるもの。
「株式会社ファームすぎした」で無人仕様田植え機の初始動となる6月6日、岐阜市茜部地区にある1㌶の水田で田植えが行われました。
写真=リモコンで無人仕様田植え機を操作する椙下専務