都市化が進む岐南町で地域振興をめざす女性農家で組織されるグループが活躍しています。岐南町はぐり地区で3例目となる女性農家9人で組織されるグループ「HKB(はぐりかわいいばあちゃん)」が2023年4月に設立しました。
岐南町ではほ場を確保するのが難しく、新規就農者が増えにくいことや既存農業者の高齢化などの課題を抱える地域です。この課題を解決するため、JAぎふ南部営農経済センターが、女性農家や家庭菜園などを行う元気な高齢女性9人を集結させました。JAぎふ南部営農経済センターが、耕作ができなくなった高齢農家のほ場を借り、再生利用な農業の実現に向けて取り組むことで、地域農業の継続と発展をめざします。
「HKB」に所属する女性農家の平均年齢は75歳。そこで、JAぎふ南部営農経済センターが軽量野菜を中心に年間スケジュールを立て、楽しく農業ができる環境をサポートします。また、高品質な農産物の出荷をするため、栽培講習や意見交換会を2ヵ月に一度行い、品質管理の徹底を図ります。
活動初日の5月27日には、岐南町平島地区の約5㌃の休耕地で、エダマメ品種「エゾミドリ」の苗500株を定植し、病虫害を防ぐためにライトネットを被せました。忙しい出荷作業が重ならないように、定植時期をずらし、残り1000株を定植します。
写真=会話をしながら楽しそうに農作業をするメンバー等