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観光客増加で「守口だいこん」出荷も増加 3年ぶりに漬け込み作業が大忙し

2022.12.20

 JAぎふだいこん部会守口生産組合が生産・出荷する飛騨・美濃伝統野菜「守口だいこん」の漬け込み作業が12月8日、岐阜市則武にある則武支店北側の守口だいこん倉庫で行われました。

 2020年から始まった新型コロナウイルス感染拡大の影響により、観光客が減少するなど『守口漬』の売上に大きな影響を与えました。売れ行きが伸びないなか、漬物製造業者から例年の半分の受注が告げられるなど3年間厳しい状況が続きました。そんななか、訪日観光客の受け入れが22年6月に始まり、人流の増加も見込めるため、今シーズンは21年の約2倍となる75㌧の出荷を見込んでいます。

 「守口だいこん」は、岐阜県が飛騨・美濃伝統野菜に認証する、長さ1㍍以上、直径2.5㌢という細長いダイコン。漬物業者との契約栽培という特殊な形態で栽培され、岐阜市と愛知県扶桑町との県域をまたいだ生産者による組織があるのも、全国的に珍しいと言われています。JAぎふ管内では4戸の会員が、岐阜市とその近郊(笠松町・各務原市)で「守口だいこん」を生産。

 この日は、JAぎふだいこん部会守口生産組合の会員4人とJAぎふ職員4人が、約10㌧の「守口だいこん」を漬け込みました。長さ1~1.2㍍に揃え、1束12㌔ずつに束ねられたダイコンを高さ・幅ともに2㍍もの巨大な杉の木で作られたタルに敷き詰め、その上から塩を振る。この作業を1年かけて何度も繰り返し、1つのタルに約4㌧を漬け込み、塩分濃度を調整しながら付けかえます。その後、1年から2年かけて漬物業者が酒粕で何度も漬けかえられ、きれいなべっ甲色の守口漬けの商品として出回ります。

写真=敷き詰められた守口だいこんに塩を振りかける会員

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