環境調和型農業に取り組むJAぎふは3月4日、アグリパークで、JAぎふ管内の養豚農家の豚糞(約4.5㌧)などを活用したJAぎふオリジナル有機質ペレット肥料「エコべジP721」の発表記者会見を開きました。この肥料は、JAぎふの要望をJA全農岐阜、片倉コープアグリ株式会社の3者によるOEM(他社から仕事を受託し、他社ブランドの製品を製造すること)により開発されました。また、管内の豚糞30%を使用した有機質原料100%ペレット肥料は、東海3県のJAグループでは初めてのことです。
畜産農家からは、毎日大量の糞尿が排泄されており、その処分に労力や経費をかけています。その糞尿を地域の未利用資源ととらえ、JAぎふオリジナルの有機質肥料を開発できないかと、JA全農岐阜と片倉コープアグリ株式会社に依頼しました。「エコべジP721」を地域生産者が農産物栽培に使用することで、環境に配慮した農業に取り組む生産者の拡大および未利用資源を活用した地域循環型農業の実現をめざしていきます。
商品名は、エコロジー(生態学・自然環境・現在では、環境にやさしいことを表現)、ベジタブル(植物性の食品や野菜など)、P(PIG:豚)、7(窒素7%)2(リン酸2%)1(カリウム1%)から「エコべジP721」としています。
この日は、JAぎふの渡邉智和常務とJA全農岐阜の林政和副本部長、片倉コープアグリの湖城聡名古屋支店長が記者会見に出席され、開発の経緯などについて発表しました。
「エコべジP721」は、JAぎふの営農経済センターやグリーンセンター等で一袋2,307円(15㌔入り)で、3月14日より販売されます。
写真=左から湖城名古屋支店長、渡邉常務、林副本部長
写真=販売される有機質肥料