用水路に転落した女児を救助したとして、JAぎふ芥見支店の職員が7月31日、岐阜北警察署から表彰を受けました。
女児(5歳)の人命を救助したのは、芥見支店(三輪地区担当)の営農経済業務を担当する高橋由一さん。事の発端は7月23日。帰宅途中に岐阜市石原で車を運転中だった高橋さんは、用水路近くの草地を1人で歩く女児を見かけました。そのまま通り過ぎたが、「周辺に大人がいなかったのでは」と悪い予感がし、現場に引き返しました。
現場周辺を見渡したが保護者が見当たらず、用水路を挟んだ道路側から「危ないから用水路から出た方がいいよ」などと呼びかけたが、呼びかけに応じなかったことから110番し、見守りながら警察が到着するのを待ちました。
しかし、草地に座り用水に足を入れるなど遊んでいる際に、女児が転落。高橋さんはフェンスを乗り越えて用水路に飛び込み、女児を担ぎ上げ保護しました。水位は高橋さんの腰まであり、2~3㍍先には水門がありました。「救助が遅れていたら女児は水門から流され、生死にかかわる事故につながっていたかもしれない」と署員から感謝の言葉をかけられました。
事故を受け、用水路を管理する中濃用水土地改良区連合と市、三輪地区自治会連合会は、用水路付近に防護柵の設置を計画しています。
写真=感謝状を手にする高橋さん(右)と立石署長