管内の農業
1.農業をめぐる情勢
(1)管内農地の状況
①経営耕地の状況
平成27年の管内(6市3町)経営耕地総面積は7,102haであり、平成17年より535ha減少(減少率7.0%)しています。管内耕作地の14.3%(1,023ha)が未作付地の状況となっています。
10年間の減少割合は田18.8%(833ha)、畑9.2%(124ha)、樹園地18.7%(156ha)で、樹園地の減少率が一番大きくなっています。
②耕作放棄地の状況
管内経営耕地総面積に占める耕作放棄地割合は拡大傾向にあり、平成27年では14.3%でした。
耕作放棄地の増加要因としては、農業従事者の高齢化、担い手の不足、農産物価格の低迷、鳥獣害被害の増大等が考えられ、これらの対策が急務となっています。
平成17年 | 平成22年 | 平成27年 | |
---|---|---|---|
田 | 6,035 | 5,154 | 5,202 |
畑 | 1,346 | 1,293 | 1,222 |
樹園地 | 834 | 777 | 678 |
合計 | 8,215 | 7,224 | 7,102 |
耕作放棄地割合 | 10.2% | 11.2% | 14.3% |
出典:農林業センサス(農林水産省)
(2)管内農家・農業者の状況
①農家戸数
平成22年の管内農家数は7,187戸であり、うち専業農家が1,492戸で15.1%、兼業農家が7,741戸で84.9%でした。
総農家数は10年で3,966戸減少していますが、専業農家は168戸増加し、専業農家割合は20.8%(10年前比8.9ポイント増)と増加しています。これは、年金受給者・定年帰農者が農産物直売所の生産出荷農家として自給的農家から販売農家へシフトしたことが要因のひとつと考えられます。
平成17年 | 平成22年 | 平成27年 | |
---|---|---|---|
専業農家 | 1,324 | 1,380 | 1,492 |
兼業農家 | 9,829 | 7,741 | 5,695 |
合計 | 11,153 | 9,121 | 7,187 |
出典:農林業センサス(農林水産省)
②農家の年齢構成
平成27年の管内農家数は7,187人であり、うち29歳以下が5人、30代が55人、40代が229人、50代が1,006人、60代が2,595人、70歳以上が3,297人でした。
また、30代以下の割合が0.9%であったのに対し、60歳以上の割合は82.0%、70歳以上の割合は、45.9%でした。
60歳以上の構成比では、平成12年の57.8%から16%増加し、急速な高齢化が進んでいることが分かります。
平成17年 | 平成22年 | 平成27年 | ||||
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農業者 | 割合 | 農業者 | 割合 | 農業者 | 割合 | |
29歳以下 | 23 | 0.2% | 12 | 0.1% | 5 | 0.1% |
30歳〜39歳 | 190 | 1.7% | 90 | 1.0% | 55 | 0.8% |
40歳〜49歳 | 961 | 8.6% | 469 | 5.1% | 229 | 3.2% |
50歳〜59歳 | 2,854 | 25.6% | 1,813 | 19.9% | 1,006 | 14.0% |
60歳〜69歳 | 3,100 | 27.8% | 2,903 | 31.8% | 2,595 | 36.1% |
70歳以下 | 4,025 | 36.1% | 3,834 | 42.0% | 3,297 | 45.9% |
合計 | 11,153 | 100% | 9,121 | 100% | 7,187 | 100% |
出典:農林業センサス(農林水産省)